はい、ご相談ください。 イセ工業株式会社として、ステンレス製角パイプ(角形鋼管)の加工実績は、正直なところ現時点では多くはございません。
しかし、弊社が保有する以下の2つの技術的基盤を組み合わせることで、「ステンレス角パイプ」の加工にも十分対応可能であると考えております。
1. 「鉄(スチール)製 角パイプ」の豊富な加工実績
弊社では、ステンレスではありませんが、「鉄(スチール)製」の角形鋼管(かくがたこうかん)、通称「角パイプ」の加工については豊富な実績がございます。
角パイプ特有の難しさ(専門用語解説): 丸パイプ(円管)とは異なり、角パイプは平らな「面」で構成されています。そのため、曲げ加工を行うと、丸パイプ以上に下記のような特有の不良が発生しやすくなります。
座屈(ざくつ): 曲げの内側(圧縮される側)の平らな面が、力を逃がしきれずに波打つように変形してしまう現象。
変形・膨らみ: 曲げの外側(引っ張られる側)の面が潰れ(扁平)、側面(サイド)の面が外側に膨らんでしまう現象。
弊社は、鉄の角パイプ加工において、これらの「座屈」や「変形」を防ぐための専用金型(曲げ型)のノウハウや、適切な加工条件の設定(芯金=マンドレルの使用検討など)について、多くの知見を蓄積しております。
2. 「ステンレス製 丸パイプ」の圧倒的な加工ノウハウ
一方で、以前のFAQ(「ステンレスのパイプ加工は可能でしょうか?」)でもお答えした通り、弊社の最も得意とする分野は「ステンレス製 丸パイプ」の加工です。
排気管(マフラー)部品の製造を通じて、ステンレス(SUS304, SUS436など)が持つ特有の「クセ」を熟知しています。
加工硬化(かこうこうか): 加工すると急激に硬くなる特性。
スプリングバック: 曲げた後に元に戻ろうとする力が強い特性。
これらの特性を精密に制御する技術(NCベンダーの制御、金型設計)こそが、弊社の核となる技術です。
「鉄角パイプの実績」 × 「ステンレスの知見」 = 対応可能です
弊社は、この「1. 鉄角パイプで培った形状制御ノウハウ」と「2. ステンレス丸パイプで培った材質制御ノウハウ」を融合させることで、ステンレス製角パイプの加工にも対応いたします。
- 曲げ加工(ベンディング)
- 端末のつぶし加工(プレス)
- 穴あけ、切り欠き(レーザー加工)
- 特殊な成形(フォーミング)
ステンレス製角パイプは、その加工難易度の高さから、対応できる業者が限られるのが実情です。
「他社でステンレス角パイプの曲げを断られてしまった」 「鉄で製作している部品を、ステンレスに材質変更(置き換え)したい」 「試作1点から、ステンレス角パイプの加工を相談したい」
このようなお悩みがございましたら、ぜひイセ工業株式会社にご相談ください。 お客様の図面(材質、寸法:例 50mm x 50mm x t1.5、曲げR)を拝見し、金型の設計・製作の必要性も含めて、最適な加工方法をご提案し、お見積もりいたします。
まずはお気軽にお問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。
社内一貫製作により多種多様なパイプ部品の製造を試作開発から量産までトータルサポートいたします
積極的なVA/VEによる技術提案によりお客様のニーズにお応えいたします